心理カウンセラー前田めぐみ

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新型コロナウイルスに対して正しく怖がるための3つの方法

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感情処理法

2020.04.14

正しく怖がれていますか?

 

正しく怖がるとは…

今の現状を冷静に判断して、

事実に基づきその状況に応じた怖さを感じることです。

 

なので、一時のトイレットペーパー品薄騒動などは、

まさに正しく怖がれていない状態が招いた結果ですね。

 

あの時点ではまだ現状はなにも起きてはいなかったし、

トイレットペーパーがなくなる情報はデマだと分かった後でも、

一部の人が我先に大量買いをしたことによって招いた騒動でした。

 

これはまだ現実起きてもいないことを、

「いや、そうは言っても本当にいつかなくなるかもしれない」というようなことをあれこれ空想をして過度に不安になって購買に走ったということですね。

 

正しく怖がれていないときには心理的に何が起きているかというと、

「無くなるんじゃなかろうか…」

「手に入らなかったらどうしよう…」

「マスクもないんだからトイレットペーパーだってあり得る!」など、

まだ起こってもいないよからぬ空想ばかりして自分を不安にさせてしまっている状態です。

 

このよからぬ空想は果てしなく広がっていきます。

なぜなら空想だからキリがないんですね。

どんどん悪いことを考えてはエスカレートしていきます。

その先に待っているのは過剰な怖さや過剰な心配や不安です。

 

 

正しく怖がる方法 その①:現実を理解する

 

ちょっとここで一旦、冷静になってみてください。

今の目の前の現実を見てみてください。

本当にモノが無くなっていますか?

物流が止まっていますか?

お店は閉まっていますか?

 

製紙会社の人は倉庫に在庫はたくさんあると言っているし、

物流は止まってはいませんし、

ドラッグストアは営業しています。

 

この現実を見ることがとてもだいじです。

でも過度に不安になっているときは、この現実が見えていません。

まだ起きてもいないよからぬ先のことを空想しているから。

 

まずは、一旦落ち着いて目の前の現実を把握してみてください。

そして、声に出してこう言ってみてください。

「在庫はたくさんあるし、物流も動いているし、お店も開いています」

そしてそれは事実です」と。

 

こんな風に声に出して言うことで、

少し現実が見えてくるようになります。

 

 

正しく怖がる方法 その②:怖さの感情処理

 

さて次に、

少し現実が理解できたところでやってほしいのが

感情処理です。

 

感情処理とは、
いま感じている気持ち(ここでは怖さ)をそのまま受けとめて、

呼吸と共に外に吐き出す方法です。

 

この怖さの感情処理がうまくできていないと、
デマの情報とは分かっていても
間違った怖がり方をしてモノを買い占めることになったり、

怖い情報ばかり集めて過剰に怖いものにしてしまったり、

 

そうすると事実が見えなくなって
焦ったり、妙に不安になったり、
気持ちが落ち着かなくなったりなど、
必要以上にそういった感情(状態)が起こりやすくなります。

 

正しく怖がるためには、
主に怖さと怒りの感情を感じることがポイントになります。

 

怒りについてはその③でお伝えするので、

まずは怖さの感情処理から。

 

怖さを感じることや、
感情を感じることが苦手な方は、
このコロナウイルスに対してどんなところが怖いと思っているのか?

 

というのをまずひとつひとつ考えていくと、
自分がどんなことを怖がっているのかが分かってくるかもしれません。

 

人によっては、自分が感染してしまったらどうしよう…

感染して人に迷惑をかけてしまったらどうしよう…

自粛によって今後の経済がどうなってしまうのだろうか…などいろいろあると思います。

 

もし怖さの正体がなんとなく分かってきたら、
こんなことを怖がってるんだなぁ、、と
そのまま受けとめてみてください。

受けとめるとは、怖いなぁと感じるということです。

 

 

受けとめにくい(感じにくい)場合は、

柔らかいクッションのようなものを抱きながらすると、少し安心して怖いを受けとめやすくなるかなと思います。

 

その怖さを受けとめられると
過剰な怖さはだんだん減っていきます。

 

次にもし悲しさなど、違う感情がわいてきたら
それも同じようにそのまま受けとってみてください。

うまくいくと、その不快な感情が減ったりスッキリしてきます。

 

中には、
「そんなに怖がらなくても大丈夫だって!」
「大袈裟!大袈裟!」
「自分は病気なんかしたことないから大丈夫!」

 

なんていう変な自信で、
予防もせず、対策もせず、いま起こっていることを軽視するのは正しく怖がれていない行為なので、広がってしまう可能性があり危険ですよね。

 

すなわち正しい怖れというのは、
私たち人間が危険から身を守るためにとても重要な感情になります。

 

正しく怖がれていないと、
上記のような間違った過剰な怖さになるか、
もしくは怖さを軽視して危険なことになり得る可能性があります。

ただ怖い気持ちを受け入れる(感じる)
そして、その怖さをゆっくり呼吸で吐き出す。

 

あなたが感じている怖いことを避けるのではなく、
そのまま怖いなぁと力を抜いて受けとめ、

ふーっと呼吸を吐いて外に出す。

という怖がり方をやってみてください。
うまくできないこともあるかもしれませんが、
やればやっただけだんだん上手にできるようになっていけますからね。

 

 

正しく怖がる方法 その③:怒りの感情処理

 

ポイントは、
最後に怒りを感じて終わることです。

 

「コロナのばかー!」
「なんなんだ!このウイルスは!」

「コロナのせいで計画が狂ったじゃないか!もーっ!」ってな感じで
言葉に出しながらでもただ思うだけでもいいので、
怒りをふーっと呼吸とともに吐き出してみてください。

 

この怒りを出すときに起こりがちなのが、

怒っているために身体に力が入っていたり、

歯を食いしばっていることがよくあります。

 

力が入っていると怒りは外に吐き出せず、

うまく消化されません。

肩の力を抜いて口元は緩めて、深くため息を吐くイメージでゆっくりふーっと吐き出してみてください。

 

少しスッキリ感を感じられるまでこれを何回かやってみてください。

繰り返しながら一通り感情処理をやっていくと、
あなたの心の中に少し変化や気づきが感じられるのではないかなと思います。

 

過剰な不安にかられていたり、
なんだが落ち着かない日々を過ごしている方はぜひ一度やってみてください。

 

やってみたけどうまくいかない場合や、
やり方がよく分からないという方は、
いつでもお気軽にご相談ください。

 

正しく怖がれられたら、
正しい行動ができるようになりますからね。

 

自分のためにも
周りの人のためにも、
無理なく今やれることをやって収束に繋げていきましょう。

 

 

【性格が変わるカウンセリング】
“性格を変えて、幸せな人生を目指していきませんか?”
横浜市綱島の心理カウンセラー前田めぐみ

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