怒ることは器が小さいことではありません。
「こんなことぐらいでカチン!ときたり、プリプリ怒るなんて人として器が小さいんじゃないか?」
そんな風に思って、
本当は腹が立っていても怒りを我慢したり
怒ってしまうのは自分が未熟だから、、、
と、本当は腹が立っていても
「怒りはグッと抑え込んでなるべく怒らないように心掛けています」とか、
「怒るってなんだかみっともない」など。
カウンセリングをしていると、
そんな風におっしゃる方がたくさんいらっしゃいます。
そんなとき、
「腹が立ったときは怒っていいですよ」と言うと、多くの人は
「えー!そうなんですか?」
「でもなるべくなら寛大な振る舞いをしたいし、この歳になってちょっとしたことで怒ってるとカッコ悪かったり、余裕がない人みたいな感じがして、、」
と、そんな思いもよく耳にします。
確かに以前の私もそんな風に思っていたのでよく分かります。
でも怒ることに年齢は関係ないし、
そもそも怒りの感情は本能として持ち合わせているもので、生きていくためには必要で尊厳を守るためにもだいじな感情なわけです。
なので怒りが湧いたときは、
そのままあなたの怒りを我慢することなく感じてみてください。
湧き上がる怒りは自然な気持ちなので、
見て見ぬフリをせず大切に感じて欲しいなと思います。
このお話をすると、勘違いされることがよくあるのですが、
怒りを感じるって、相手に怒りをぶつけるんではないですよ。ということです。
相手に怒りを出してしまった時点でもう既に攻撃になってしまっています。
湧き上がった怒りをそのまま自分で感じて、その場で腹立つ!ムカつく!
と感じていい。ということです。
ここが多くの人が勘違いしているところだと思います。
その際、どうしても、力を入れて歯を食いしばってムカつく!としてしまいがちですが、
カラダのどこかに力が入っていると怒りの感情は抜けていかないので、
初めは力が入っていたとしても、
呼吸を怒りと共にカラダの外に吐き出すイメージで、フーッと息を吐き出しながら怒りの感情を出していくと、だんだん力も抜けてくると思います。
そうすると不思議なことに、怒りは自然になくなっていきます。
怒るのは大人げないからと思って、
怒りを一生懸命我慢して抑えなくても、
自分で感じて消化すればスッキリしてしまうので、相手に怒りをぶつけずに済みますからね。
表面上の見た目は怒っていない状態は同じでも、
本当はムカついているのに我慢して怒らないようにしているのと、
怒りを消化してスッキリしたうえで相手に怒らずに済んでいるのとでは、自分の心のなかの状態はものすごい違いです。
後者の方が明らかに自分の気持ちがラクだし、
こっちの方が大人で余裕のある自然な対応ってことになるんじゃないかなと思います。
どうぞあなたのストレスケアとして、
怒りは感じてご自身で消化しながらお過ごしください。
怒りの感じ方が難しかったり、出し方ややり方がうまくできない場合は、
お気軽にいつでもこちらまでご相談ください。
お待ちしています。